わたなべ恵子 中央区議会議員
2023年02月23日

令和5年第一回区議会定例会がはじまりました

2月20日より、今任期最後の区議会定例会が始まりました。

今議会に提案されている議案は、予算が7件、条例が24件、その他7件、意見聴取1件、報告2件です。

年明けの最初の議会では、必ず、『区長所信表明』が行われます。

今年の1月1日、70年ぶりに定住人口が174,074人に達し、過去最多となったこと。

6年連続2,000人を上回る出生数であったことから、合計特殊出生率は、5年連続23区1位であること、が伝えられました。

そして、中央区は「平和都市宣言」を発してから35年を迎える今年、現在の世界情勢をみたとき、あらためて恒久平和の理念を刻み、各種施策に取り組む、という思いが冒頭、伝えられました。

以下、区長所信表明のエッセンスです。

◆地球温暖化 「ゼロカーボンシティ中央区宣言」の下、脱炭素社会の実現に向け事業者と共に邁進する

◆まちづくり 築地市場跡地の再開発を始め、都市基盤整備がそれぞれ進む中、将来のまちの輪郭が見え始めてきた

◆「基本計画2023」を策定 今後の10年間の基本的な方向性。中央区の1-年後の姿と取り組を示す

              計画全体の推進には、「ゼロカーボン」「水とみどり」「コミュニティ」

             「経済・文化」の4分野を『リーディング・プロジェクト』とする

              これを”セントラルパーク構想”として展開する

◆予算の概要 タイトルは「新たなステージへ!」

 歳入 区財政の根幹である特別区税・特別区交付金は、人口増加や経済回復基調により一定程度の伸びはある

    しかし、ふるさと納税による税の流出が引き続き拡大。物価高騰の長期化により企業の景気は下振れリスク

    予算編成には、取捨選択を行い、貯えてきた基金の活用、特別区債の発行など財源対策を講じた

 歳出 新規28事業、充実21事業を含む一般会計予算は、令和4年度を18,9%上回る

    過去最大となる総額¥1,483億9,300余を計上

 主な施策 《ひとりひとりの生き方が大切にされた安心できる街を目指して》

  1.男女共同参画 「男女共同参画行動計画2023」を策定する

  2.妊娠期からの子育て支援策 

    ・保険適用外の先進医療にかかわる特定不妊治療の一部を助成。

    ・多胎児妊娠中の方に妊婦健康診査費用の女性を19回までサポート

    ・令和5年度に4園、新規保育園開設を実施 400人超えの定員拡大を図る

    ・民間学童クラブを4月、月島に開校 

    ・小学校内でのプレディとが学童クラブの一体的運用に向けた準備を行う⇒放課後等での居場所確保を強化

    ・小、中学校の給食費の無償化と保育所等服飾費の無償化を実施

    ・保健師等による伴奏型相談支援を行う 

    ・出産支援祝品、新生児誕生祝品、子どもが2歳を迎えるときギフト券贈呈

  3.《高齢者施策》

    ・さわやか健康体操、はつらつ健康教室、ゆうゆう講座など個々人に応じた様々な事業や各種プログラムを  

     実施

    ・中央区粋なまちトレーニングに取り組めるよう、理学療法士による身体状況に応じたアドバイスを行う

    ・高齢者通いの場(現在18か所)を、さらに交流が広がるように支援する

  4. 《障碍者施策》

    ・日中一時支援をお粉事業所の拡大を図り、家族の休息を支援する

    ・福祉センターでは、生活介護、就労継続支援事業の定員拡大を行う

    ・令和6年4月開設(予定)に際し、福祉の包括的な総合相談窓口開設に向けて諸課題を整備する     

主な施策Ⅱ 《快適で安全な生活を送るための都市環境が整備された街を目指して》

  1. 《災害に強いまちづくり》

    ・退職自衛官の採用により発災時の対応力を強化

    ・都心南部直下地震など都が公表した新たな被害想定を踏まえ「地域防災計画」の修正に着手

    ・中学生による防災拠点運営委員会の参加推進&こどもが楽しみながら防災を学べる場、訓練の導入

    ・要介護高齢者、障害者など避難行動要支援者ごとの「個別避難計画」の策定を推進

    ・特殊詐欺対策として、防犯カメラの整備、地域見守り活動への支援を行い防犯力の向上に取り組む


  2.《環境負荷低減》

    ・ひとりひとりの行動変容が何より大事

    ・「中央エコアクト」二酸化炭素排出抑制シスレムを導入し、エネルギー消費量の見える化を図る

    ・取り組みに応じたポイント制を導入

    ・「チーム・カーボンゼロ」(仮称)を立ち上げ、若い世代が自ら考えた脱炭素社会の実現に取り組む

    ・区内で建設される建物のZEB化を誘導する基礎調査を行う

    ・旧立山臨海学園の敷地に太陽光発電所を整備、電力は区役所本庁舎等区施設で活用する

    ・区部と多摩地域の市町村、東京都との連携による森林保全活動は、森林循環の確立を目指す

   3.《緑豊かなまちづくり》

    ・現在、水辺を中心とした憩い・賑わいのある空間創出を目指す構想策定を推進中

    ・地域特性を生かし、魅力ある水上交通を実現するため舟運ルートの調査、検討を行う

    ・首都高KK線は、都が策定する事業化に向けた方針を受け、「築地川アメニティ整備構想」との連続による 

     「みどりのプロムナードの創出」に積極的に協力・連携していく

    ・東京駅前地区では、歩行者ネットワークの強化を図る 八重洲通りは道路空間を活かし、デッキ・ベンチ 

     を設置するなど、 歩行者がい超える空間づくりのための社会実験を行う

    ・区内の歴史&文化の拠点を水とみどりで結び、船を交通手段に加えながら、水上からも周遊できるよう

     ウォー被るなまちづくりに取り組む

   4.《都心にふさわしい魅力ある都市基盤づくり》

    令和4年度は将来に向けた都市基盤整備を前進した1年であった

    ・11月 都心・臨海地下鉄新線ルートや駅位置など事業案が示された

    ・築地市場跡地の再開発は令和6年3月ころ事業者が決定する 

     築地場外、周辺地域とのつながりに配慮し、調和のとれたまちづくり、安全で快適な歩行空間をつくる

     活気と賑わいの継承・発展にむけ、引き続き地域と協議を行う

    ・日本橋川沿いエリアでは、日本橋上空の首都高地下工事と合わせ、周辺開発が進行している

     工事期間中、地域の活性化を図るための補助制度を創設。住民、事業者と共に賑わいを絶やさぬよう取り  

     組む

   《晴海のまちづくり》

    ・地域コミュニティの拠点『晴海地域交流センター』を10月にオープンする

    ・転入時期を見据え、特別出張所等複合施設、小中学校の整備を進める 

    ・コミュニティバスの運行ルートの延伸を行う

 主な施策Ⅲ 《輝く個性とにぎわいが躍動を生み出すまちを目指して」

    世界的な物価高騰による影響、感染症による影響など地域経済を支える中小企業、商店街の事業活動に影響

    が及んでいることから

    ・感染症策緊急特別資金の借換融資制度を1年延長

    ・拡大防止のための飲食店、商店街等に対する補助も延長

    ・総額18億円のプレミアム付き共通買物・食事券を発行

    ・起業支援

    ・シティプロモーションを一層展開する

    ・NPO、地元商店街、企業との連携をはかり、イベントなど後押しする「地域連携加算」を創設する

    ・友好都市東根市から小学生親子を迎え、児童交換会をおこなう

    ・東根市、福島県川俣町の子どもたちとスポーツ交流を図る

 

【教育について】

    ・令和6年4月開講予定の晴海西翔・中学校の整備、日本橋中学、晴海西小学校第二後者の設計を行う

    ・SNSルールの運用を児童・生徒が作成

    ・デジタルシチズンシップ教育を行う

    ・幼児教育は、就学前教育の質を高め、小学校教育へとつなげる

     そのために、小学校区ごとに幼稚園、保育所と小学校の連携を強化する

    ・未就学児を対象とした幼稚園における保育体験やあそびの場を提供。幼児期における家庭での子育て支援

     を行う

    ・本の森ちゅうおう 6月「本の森美術館名画展2023」を行い、企画展を通年開催する予定

     生涯学習の拠点としてこどもたちから大人まで、中央区に対する理解、関心を深める機会を創出する

    ・子どもの読書習慣活動では、タブレット端末に推薦図書を案内するほか、学校でも案内する。 

     子どもたちが、本に興味関心を抱き、質・量ともに充実した読書活動となるよう取り組む

   ◆子育て・介護など27事業について オンライン申請を開始する

   ◆一時預かり保育利用料などの右飛方法に口座振替、コンビニ納付も加える

    特別出張所等の窓口においてもキャッシュレス決済を導入する

   中央区は、これから、いまだかつて経験したことの無い新たなステージに立つ

   ここに生まれて、住んで、働いてよかった、訪れてよかったと思い、誇れるまちをこれからも不屈の精神で推

   進していく。    

  令和5年度の山本区長の所信表明でした!

  ドラスティックに区内にたくさんの開発が進み、新しいまち、晴海5丁目に新しい住民を迎える準備が進む現在・・・

  常に動きを止めない商業地中央区と、ここにこれからも住み続けたい人が来れるように、まちの整備は続いていきます。

 私は、議会で、最初にZEB取り上げました

 それは、地球環境の変化による激甚災害を目の当たりにしてきたことと、水産仲卸だからこそ、海の中の変化を

 身近に感じていることから、「2100年に今年誕生する子どもたちが何歳になるのか?」、後期高齢者となる今年誕生した新生児が生きる未来の地球環境に対する責任は、今、生きている私たちにあるのだと、議会で何度も伝えてきました。だからこそ、都心でできるエネルギー施策を講じ、それはZEBが一つの考え方になるだろうと、提案してきました。基本計画2023のなかに、ZEBに取り組む方向性が打ち出されたことは、一歩、都心でできる環境施策に貢献できたかと思います。更なる推進にむけ、既存建物のZEB化についても、推進してまいる所存でございます。

今日はこれから議会質問です。

私は紺定例会での質問はしませんが、3月3日から始まる予算特別委員会の委員として、各事務事業の設計目的とその効果、また財政健全化についても、質問して参ります。

皆さまからの声、ご質問で、まちはよりよく変容していけます。ご意見をぜひ、お聞かせください。 

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