わたなべ恵子 中央区議会議員
2023年03月23日

零和5年度 第一回区議会定例会終了!!!

3月16日、第一回区議会定例会が終了しました。

今回は、3月3日から予算特別委員会が発足。私は委員の一人として、区長から提案された全92事業、過去最高の予算額の審査を行いました。

では、4月からの1年間の予算について、ご報告します。

令和5年度は、過去最高の予算額、1,483億9,376万4千円!!!を計上。(人口も過去最多17万4千人以上)

テーマは『新たなスタートへ!』とし、新たに策定した「中央区基本計画2023」に掲げている事業の着実な展開を図るほか、『脱炭素社会の実現をめざす取組」、「地域・経済の活気と賑わい向上の取組」、「こどもたちの健やかな成長と豊かな学びあふれるまちづくり」、「将来の区を支える都市基盤整備」について重点的に強化を図った・・・という内容になっています。

「新しく始める事業」は28事業あります。

「充実させていこう」と明記された事業は、21事業。

「継続させます」、という事業数は43事業あります。

まず、「新しく始める事業」についていくつかご説明します。

◆すべての人々が健康で安心して暮らせるまち

 ・多胎児を妊娠したものに対する妊婦健康診査費用の追加助成 健康診査を1~19回目まで費用の一部を助成

  (従来は14回までの助成でした)

 ・帯状疱疹ワクチン任意予防施主の一部助成

 ・特定不妊治療医療費(先進医療分)の一部助成

◆誰もがいきいきと笑顔で暮らせるまち

 ・学校給食費、保育所等副食費の無償化

 ・民間学童クラブ誘致による定員拡大

◆災害・犯罪に強くいつまでも住み続けられるまち

 ・防災拠点運営委員会訓練の支援

◆水とみどりあふれる豊かな環境を未来へつなげるまち

 ・Team Carbon Zeroの運営

 ・新たな仕組みによる中央エコアクト(二酸化炭素排出抑制システム)の運用開始

 ・区有地を活用した太陽光発電所の整備

 ・都内連携による森林保全活動の推進

◆魅力ある都市機能と地域の文化を世界に発信するまち

 ・都心、臨海地下鉄新線検討調査

 ・水上交通活性化事業

 ・建築物ゼロカーボンの促進に向けた基礎調査

 ・築地、東銀座における都市基盤整備等を踏まえた魅力あるまちづくりの検討

 ・日本橋川沿いエリアの賑わい支援事業

 ・東京駅前地区歩行環境検討支援事業

◆多彩な産業が地域に活力を与え、多様な人がにぎわうまち

 ・商店街等に対する補助

 ・借款融資制度の延長

 ・区内共通買物、食事券の発行

一部ご紹介でした。

今回私は、区長が「重点分野」と指定している事業の中から、新規事業について質問していきました。

今日は、その中で、『森林保全活動のさらなる充実』『3歳児検診に弱視の早期発見のための屈折検査導入』についてご紹介します。

『森林保全活動のさらなる充実』は、重点分野の事業である「脱炭素社会の実現を目指す取組」のなかの1つに指定されている新規事業です。

これは、中央区がかねてより取り組んでいる「中央区の森」森林保全活動について、環境政策課長が、中央区以外の東京22区に紹介。多摩地域の森林保全活動について提案したところ、13区が手を挙げました。東京都による協力を得て、広域的かつ持続可能な森林循環の確立をスタートさせるものです。整備面積は約22,35haです。

『3歳児検診(視力検査)への屈折検査の導入』については、これはようやく!!!!という思いです。

私は今から数年前、日本橋の小児眼科のドクターから、相談を受けていたのでした。

人間の視機能は、未就学児から小学校に上がるあたりの年齢で発達を終えてしまうため、小学校に入学し、「板書が読めない」ため、学校から検査に来る幼い子どもたちと、その親御さんに対し、「告知しなければならない」ことを避けたい。イギリスでは3歳児検診に屈折検査の導入しており、弱視の早期発見と矯正をしている。3歳児検診時に、どうか、屈折検査を導入してほしい・・・というお話でした。

そのドクターは、「報酬はいらない、検査をさせてほしい」と中央区の保健所に申し出るほど、早期発見の必要性を訴えておられました。

100人に1人ほど該当するという弱視を早期発見できれば、矯正できる余地があると!!!

治らないと、告知するには、あまりに酷であるということもおっしゃっておられました。

健康推進課長(臨床をはなれたDR)と、福祉保健部長が3代変わる中、屈折検査について調査し、あるいは、ある時は、私と一緒に小児眼科のドクターの下に一緒に行ってくださったのですが、ようやく、国の施策として、屈折検査の導入となりました!!!国からの助成金が半分入ります。

何より、これによって、視力の回復が図れることが私にはとてもうれしいお話です。

ドクター曰く。「見える?」とお母さんが聞けば、視力0,1の子どもは、もやっとした世界で見えているので、「見える」と答えるのだそうです。

小児眼科に送られてくる子どもたちが、これでゼロとなっていくように・・・と願います。

当時、中央区が導入に踏み切れなかったのは、暗室を用意できないから・・・でした。

今回は、暗室を用意し、数秒で屈折異常を検出できるようになるそうです。大いに期待しています!

ほかにも・・・予算書の中で、令和4年度予算案から大きく数字が変わった事業についても質問していますが、長くなるので、ひとまず、きょうはここまで・・・。またご報告します。

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